観た映画と生活の記し

20200524

自分で髪を切った。胸くらいの長さの髪を顎まで。こんなに切るつもりじゃなかったけど気に入っている。秋にかけたパーマが短くすることで復活してくれて、また愛着がわいた。くるっとなった毛先を光に透かしてずっと見ている。そういえば夏に髪を短くするのは初めてかもしれない。首の裏を涼しい風が通っていくのは心地がいい。髪を切って気分があがったので、借りたDVDを返却するために一駅となりのTSUTAYAまで歩いた。途中で通った公園にブラシのような赤い植物が、なんていう名前なのあの植物。プレイリストから流れてきたY.M.O.の『君に、胸キュン。-浮気なヴァカンス-』ぴったりで気持ちが良かった。それから5回くらいその曲を繰り返し聴いた。浮気な夏は今年は来ないだろうけど。

自粛期間中、必然的に自分と向き合う時間が多くなる。向き合って、自分という存在を意識すればするほどに、自分のことだけで精一杯になってしまう。つい最近ロメールの『満月の夜』を観て、空間を共有することだけが果たして愛なのか、とかちょうど考えていたけれど、実際に物語の話から飛び出して、私は今空間を共有していない他者のことを考えられていないなとそんなことでぐるぐるぐるぐるしている。想像力を持ちたい。

女性が長い髪をバッサリ切るのは失恋をしたからという話は都市伝説だと思っていたけど、髪を切ることによって、自分の考えていることをリセットしようとしたのかなと思うとどちらも似ているし、あながち間違っていないような気がする。